イメージと違う

県美と棟方志功記念館、両方の展示を見てから改めて図録を見ていたら・・・

『ニ菩薩釈迦十大弟子』何版ある?

今回、県美で展示していたのは日本民藝館の所蔵品

このニ菩薩の版木は戦火で焼失しているそうで、棟方志功記念館で展示していたのは、改刻したものらしいです(東京国立近代美術館の所蔵品も)

全然違うじゃない!気付かなかった・・・

表装が違うから、少なくとも3回は刷ったんだろうな、とは思っていましたけど

※県美のメイキングオブムナカタは前期に日本民藝館所蔵と後期に東京国立近代美術館所蔵を展示してたみたいです。目録はちゃんと見ないとね。しかも、後期展示は混んでいたので写真撮ってませんでした

 

志功さんといえば、極度の近眼で板木に顔を近づけて、ものすごい勢いで彫っている映像のイメージが強くて、感情の赴くまま、情動で作品をつくっているのかと思っていたのですが

メチャクチャ緻密なんですよ、人物の肌色が白黒の市松模様に配置、裏彩色と表具の色を合わせて、これも市松模様

文字が黒いものと白抜きのものを市松模様に配置、右から1列ずつ12か月の花札模様

上の『ニ菩薩~』も、『下絵も描かずに1週間で仕上げた』と言っていたのに、たくさんのスケッチが見つかっているとか

世界のムナカタはマネジメント力に長けた戦略家だったのかもしれませんね